ロイヤルシティ宮城蔵王リゾート

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■■■宮城県 蔵王町 遠刈田温泉「師匠に学ぶ渓流釣り」
山奥に棲む岩魚という小さな女神に導かれ、川を遡ってゆく”渓流釣り”の魅力をご紹介します。

イワナを求めて小阿寺沢に釣り糸を垂れる  木々の緑はまぶしく、山のせせらぎはきらめき、昆虫も動物も川魚も生き生きと動き始めました。蔵王全体が命の息吹に満ちているこの季節、奥深い山の清流に棲む岩魚を求めて、ロイヤルシティ宮城蔵王リゾート第2期オーナーの佐藤五介さん、加藤辰男さんが渓流釣りにチャレンジ。遠刈田温泉在住で釣り歴25年という小室啓一さんのご指導の下、渓流釣りを体験しました。
岩魚という小さな女神に導かれ、川を遡ってゆく”渓流釣り”の魅力をご紹介します。



まずは、釣りの準備から

 「絶対に忘れないで準備してきてもらいたいもの」と釣りの師匠、小室さんに言われたのは仕掛けでも釣竿でもなく虫除けスプレー。小室さんの奥様がスキンケアをしながらも、顔じゅうにスプレーを吹き付けざるを得なかったというほど藪蚊が多い。釣りに集中させるためにもこれだけは持って出かけよう。

 服装は特別なものでなくともよいが、長袖長ズボン、帽子を被り首周りにもタオルを巻いて、極力肌を出さぬように心がける。川に入るので長靴も必要、できれば膝上まで隠れ、靴底にすべり止の布(金具ではなく)が付いているものが良いとのこと。

渓流釣りには入漁券が必要(たまや旅館で購入) さて、早速渓流釣りに出発、と言いたいところだが、その前に蔵王町遠刈田温泉街の旅館たまや旅館へ。
渓流に入って川魚を獲るには、漁業組合の入漁券を購入しなければならない。入漁券は一日券が900円、たまや旅館で販売している。


餌獲りだってひと仕事

 入漁券を手に入れ釣りの許可を得たら、次にしなければならないのが餌の確保。釣具店で売っている餌よりも、川にいる川虫を使うほうが絶対に釣れると小室さんは言う。そこで、川虫を捕るため一行は澄川へ向かうことに。

イワナの餌となる川虫を捕る 澄川に着くと、細いブラシと網を手にした小室さんがじゃぶじゃぶと流れに入ってゆく。川底の石は滑るので少しでも油断したら足を取られてしまう。小室さんは慎重に歩みを進めながら、川の中の石の側面をブラシでこそげ取り、網の中に落としてゆく。
戻ってきた小室さんの網を覗くと、わずか5ミリほどの川虫がびっしりと網に付いていた。

逸る気持ちを抑えながら慎重に網から外します小室氏 「網から外すのもコツがいるんですよ。手足が取れちゃうと岩魚が食いつかない。岩魚だって生きのいい餌を食べたいでしょ?手足がなかったら死んだ虫だって、すぐにばれちゃう。こうして頭を押さえるとお尻が持ち上がるから、そこをつまむと簡単に取れますよ」

 すぐにコツを飲み込んだ佐藤さんと加藤さんは、次々と川虫を網から外し、水苔を敷いた餌箱に入れた。餌は釣る魚の3倍ほど準備すればよい。これだけあれば餌も十分、とお二人はにっこり。


師匠の小室さんは遠刈田温泉に住む釣歴25年のベテラン

渓流釣りには健脚も必要

 準備が整ったら、いよいよ釣り場へ。釣り場は「釣り人が訪れたなら、必ず挨拶してくれる川」と小室さんが言う小阿寺沢(こあてらさわ)。大漁かボウズというという両極端な川もあれば、例え僅かでも毎回手応えのある川もある。小阿寺沢は後者の川なのだそう。

 佐藤さんも加藤さんも山歩きには慣れているので、少し歩くが良い釣り場へと案内してもらうことになった。車を下り山道を登るうち、せせらぎの音が次第に大きくなる。汗ばむほど歩いて、ようやく木々の下を流れる小阿寺沢に辿り着いた。岩場からリズミカルに落ちて流れる水は、川底まで見通せるほど清らか。

山の女神に魅せられた男達

佐藤さん(左)に「あわせ」をアドバイスする小室さん 早速釣りを開始する。川虫をお尻の方から針に通し、岩魚のいるポイントへ糸をそっと垂らしてゆく。水が滝のように落ちてくるところに川虫も落ちるので、水の落ちる場所の傍らで大きな岩の影あたりが岩魚の棲家。

 佐藤さんも加藤さんも小室さんの指差すポイントへ糸を下ろして岩魚を待つ。釣竿に沿って伸ばした人差し指に魚を感じたら、肘を支点に素早く15センチほど釣竿を引き上げる。この引き上げる「あわせ」が大切。岩魚の口は堅いので、あわせで針を口にうまく引っ掛けることができるかどうかで釣りが決まる。

水面を真剣な眼差しで見つめる加藤さん竿に神経を集中する佐藤さん まずは加藤さんが一匹目を釣り上げた。
そして佐藤さんの竿にもあたりがくる。

ポイントとあわせを教えてもらったお二人は、岩魚を求めてどんどん渓流を遡ってゆく。岩魚という小さな女神に魅せられて、山の奥へと引き込まれて行くようだ。

 8年前に蔵王に別荘を建てた当時は毎週釣りに通っていたが、最近はあまりやっていなかったという加藤さん。
加藤氏 「こうして教えていただくと、どんどんやりたくなりますね。これを機にまた始めてみます。山の中に入って四季折々の景観を楽しめるのもいいんですよ。雑木林の若芽と山桜の美しさ、三重奏や四重奏になる夏の蝉時雨、ヒガラやヤマガラの鳥の声。最近癒しという言葉がよく使われますが、本当に癒されるんです。」


釣果を味わい語り合うひととき

小室さんは慣れた手つきで獲れたてのイワナをさばく 瞬く間に時間が過ぎ、ふと気がつくと時計は午後2時を指していた。後ろ髪を引かれる思いで一向は川を後にする。とはいえ、釣りの楽しみはまだまだこれから。釣った魚を佐藤さんのロイヤルシティ宮城蔵王の別荘で調理し、パーティーが始まる。

佐藤さんの奥様がイワナをから揚げにしてくださいました 大きな魚は炭火で塩焼きに、小さな魚はから揚げにして生姜醤油でいただく。そのおいしいことといったら!
竹筒の日本酒と炭火焼のイワナそのほか手作り味噌を使った味噌汁、筍ご飯、しどけのお浸しなど奥様の手料理と、竹筒で温めた日本酒に舌鼓を打てば釣りの話も盛り上がる。

ロイヤルシティ宮城蔵王リゾートみずき平で10年目を迎えた佐藤さんの別荘で獲れたての岩魚で乾杯!

佐藤氏 「ここ宮城蔵王で暮らしていると、いろんな人と出会えるのが何よりですね。勤めていた頃は会社の人との付き合いばかり。こんな風に家で集まっても会社の話になってしまいますが、こうして素敵な方々と知り合え、釣りや山菜採りの話ができるんですから」と、佐藤さんは、小室さんと加藤さんの姿を眺めながら微笑んだ。
(取材撮影日:平成16年5月19日)

『森のくらし通信』 2004年6月号
喫茶「Carol」(キャロル) 蔵王町遠刈田温泉にある喫茶「Carol(キャロル)」オーナーの小室氏と奥様オーナーの小室啓一さんと奥様。
花に囲まれていると幸せ、というオーナーの奥様が育てた可憐な花がそこかしこに・・・。
所在地:蔵王町遠刈田温泉字本町17
営業時間:10時〜22時(水曜日定休)
電話番号:0224-34-2523
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