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■■■大昔の姿そのままに、水と緑が織りなす自然美の宝庫「小田深山渓谷」

小田深山渓谷(平成20年7月9日撮影) 県立自然公園四国カルスト園内に位置する「小田深山渓谷(おだみやまけいこく)」は、太古のままの自然を保っていると言っても過言ではないほど、人の手によって荒らされていない、美しい姿を今に残しています。ほとんど姿を消してしまったブナを代表とする日本古来の落葉広葉樹林に、市街地から車で1時間余りでたどり着けるのは、四国が豊かな自然に恵まれた土地であることの証でもあるでしょう。
 内子町の道の駅から国道379号線で川沿いを上流の旧小田町方面へ向かいます。川岸に沿って拓けた平地は想像以上に広く奥行きがあり、山の緑と田畑の緑の境界線のように民家が細長い集落を形作りながら続いていきます。信号もほとんどない広い道は、小田町の中心部を越えた辺りから一気に曲がりくねったワインディングへと変え、車がやっとすれ違える程度の道幅になってきますが、交通量もそう多くなく、しかも左右は自然に囲まれた美しい景観が広がっていて、少々の道の狭さなど気にならないほど快適に車を走らせることができるのです。
 獅子越峠を越えると渓谷まではもうわずかな距離で、せせらぎの音が聞こえ始め、いつの間にか深山の清流がすぐ側を流れていることに気がつきます。渓谷には、駐車場のある「小田深山荘」を中心に、苔むした遊歩道や渓流を渡る吊り橋からなる約40分の散策コースがあり、途中には「深山七不思議」と名付けられた見どころがいくつもあります。しっとりとして澄み切った山の空気は酸素濃度が高く、マイナスイオンもいっぱいに満ちあふれています。面河渓と比べて女性的な景観と言われる渓流の穏やかな水面には、周囲の木々と青い空が映し出され、透き通った水を覗き込むとアマゴなどの川魚の姿を見ることもできるでしょう。瑞々しい木々の緑と、四季折々にかわいらしい花をつける山野草、水に濡れてつややかに輝く青石、鳥や動物の鳴き声など、五感いっぱいに自然を感じられるのです。春夏秋冬それぞれの魅力がありますが、秋の小田深山渓谷は全国紅葉百選にも選ばれた紅葉の名所として知られています。20種類以上のモミジが一斉に色づき、渓谷全体は目の覚めるように鮮やかな色彩に染めあげられるのです。

どこまでも透き通った水 清流を渡る橋 渓流釣りを楽しむ
どこまでも透き通った水
川底の石の数まではっきり数えられるほど美しく透き通った水。あまりに透明度が高いため、思った以上に水深があってびっくりすることもあるくらい。
清流を渡る橋
遊歩道の途中にある木でできた細い橋。流れの真上にたたずんで、水音と川面を渡る風を感じながら景色を眺めれば、時間が経つのも忘れてしまう。
渓流釣りを楽しむ
「小田深山荘」では渓流釣りの道具を貸し出してくれる。ときおり大きな魚影が水中を走ることもあるので、思わぬ大物を釣り上げることができるかも。
秋には真っ赤に色づく 色鮮やかな伊予の赤石 苔むす遊歩道
秋には真っ赤に色づく
イロハカエデ、イタヤカエデ、コハウチカエデ、クマシデなど、20種類以上の素晴らしい紅葉が楽しめる。日が落ちるのが早いので昼過ぎくらいが見時。
色鮮やかな伊予の赤石
伊予の青石は有名だが、赤石もまたよく知られ、驚くほどの「赤さ」を見せてくれる。水に洗われた大小の石は艶やかに輝き、渓谷の美しさに色を添える。

苔むす遊歩道
最小限にしか人の手が加わっていない、周辺の景観に溶け込んだ遊歩道。アップダウンもあまりなく安全に歩けるので、景色を観ながらのんびり散策を楽しみたい。

(写真は全て平成20年7月9日撮影)
アクセス

今回、ご紹介した
「小田深山渓谷」 は、佐田岬リゾートから内子・小田方面へ約98km、車で約120分


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