日本一細長い佐田岬半島の背骨に沿って延びる国道197号線、通称「佐田岬メロディーライン」。左右にきらめく瀬戸内海と宇和海、緑の山々と真っ白い巨大な風車が半島の尾根に沿ってどこまでも立ち並んでいる景色、自然の素晴らしさを堪能しながらドライブできる爽快なルートとして知られています。途中には道の駅や展望台なども整備され、半島の付け根から先端近くの三崎港まで車で約40分あれば着ける便利さです。メロディーラインが完成する以前は、海沿いのほんの少しの平地に点在する集落を縫うように、細くて曲がりくねった道しかない交通の難所で、半島の先端まで行くために想像もできないほどの労力と時間を費やしていました。しかしそのおかげか、昔はどこにでもあったけど今ではほとんど見られなくなってしまった漁村の風景と、手つかずの美しい海がたくさん残っているのです。 半島の先端に向けて東に走り三崎港のすぐ手前の信号を「井野浦」に向けて入ると、今まで快適なドライブコースだった景色は一転して趣を変えます。商業的な施設や風景が消えて、入り組んだ海岸線の奥まったところ毎に数10軒単位の集落が続き、そして海は、その青さをますます色鮮やかにしていくように思われます。4kmほど走り高浦、佐田、大佐田と続く小さな集落群を越えると「ムーンビーチ井野浦」に到着します。名前の通り、美しい砂浜がきれいな三日月型を描き、青く透き通った水が穏やかに打ち寄せる静かなビーチです。300mほどの小さな砂浜ですが、更衣室・シャワー室・炊事場・オートキャンプ場などの設備もしっかり整っていて、海水浴や釣り、キャンプなどいろんな遊び方ができるので人気があります。シーズン中は海水浴客が、一年を通して釣り人が、それぞれ思い思いの時間をこのビーチで楽しんでいるのです。 また、この周辺に見られる独特の風景も興味深いものがあります。海のすぐそばで生活し、畑を作り作物を育てていくことは、波と風の闘いでもありました。人々は建物や畑の周りに石垣を作り、囲い込んでしまうことによって波風から家や畑を守ってきました。特にこの地域にはその石垣が多く残り、不思議な風景をつくり出しているのです。
ライブを楽しむ観客 夕日の沈む時間帯、刻一刻と移りかわる空と海の最高のロケーションをバックに行われるライブ。かき氷やビール、軽食の屋台も出てお祭り気分も盛り上がる。
今回、ご紹介した 「ムーンビーチ井野浦」 は、佐田岬リゾートから三崎方面へ約16.5km、車で約20分