七尾市の市街地にある一本杉通りには、明治から昭和初期に建てられた伝統建築が並び、ユニークな老舗商店の数々が営業しています。明治25年に創業した「高澤ろうそく店」もその一つで、現在の石川県内で唯一、日本古来の和ろうそくを中心に取り扱うお店です。
植物から採ったロウを原料に使い、和紙の周りにイグサを巻いた太い芯を用いる和ろうそくは、炎が大きくて明るく、風にも強いのが特長です。明治以降は手軽に安く作れる西洋ろうそくに押され、和ろうそくを販売する店の数は減っていきますが、「高澤ろうそく店」は21世紀までしぶとく生き残ってきました。その理由を、代表取締役の高澤良英さんは、「能登の人々は信仰心が厚く、今でもお墓参りなどを欠かさない土地柄ですから、仏事に適した和ろうそくが好まれ続けたのではないでしょうか」と分析します。
国の登録有形文化財にも選ばれている店舗は、明治43年に建てられた土蔵造りの町屋で、店内は朱塗りの天井と柱が白壁と美しいコントラストを見せます。商品は白と朱色の定番の和ろうそくのほか、季節の花々を手描きした絵ろうそくなど多彩なオリジナル品を用意して、若い世代のお客にも好評です。2階には和ろうそくに関するミニ博物館も併設していますので、七尾の町を散歩がてら、ふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
高澤ろうそく店 [ ホームページ ]
石川県七尾市一本杉町11番地
電話:0767-53-0406
花絵ろうそく30号(高さ20cm)1680円、
和ろうそくななお(5本入)1890円など
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