能登半島外浦、曽々木海岸からほど近い輪島市町野町南時国の上時国家は、平家の頭領として隆盛を極めた平清盛の義弟、平時忠を祖先とする格式ある家柄です。源平最後の合戦となった壇ノ浦の戦いのあと、時忠は能登に配流され、そのまま、この地に根を下ろしました。江戸時代の時国家は、地域を治める大庄屋を務め、名字帯刀を許されたといいます。現在は25代目の当主が旧家の伝統を受け継いでいます。
国の重要文化財に指定されている建物は、およそ180年前に建てられたもので、完成までに28年の歳月を要したと伝えられます。建坪は189坪の広さを誇り、高さ18メートルに及ぶ入母屋茅葺きの大屋根は、時国家が代々受け継いできた大庄屋職の格式を感じさせてくれます。
大庄屋の屋敷は藩の公的機関の役割も担っていたため、上時国家の玄関には唐波風総けやき造りが施され、大納言格式の書院造りの部屋も設けられました。国の名勝に指定されている庭園は、鎌倉時代の様式を取り入れています。屋内には、歴代当主が加賀藩主から与えられた調度品や書状のほか、当時の暮らしを物語る民俗史料を豊富に展示しています。武家の名門の誇りを受け継ぎながら、能登に根ざした営みを送ってきた一族の歴史を刻む上時国家。ぜひ一度足を運んで、昔の名家の暮らしに触れてみましょう。
上時国家 [ ホームページ ]
| 住所 |
: 〒928-0204 石川県輪島市町野町南時国 |
| 電話 |
: 0768-32-0171 |
| 開館時間 |
: 8:30〜17:30 |
| 定休日 |
: 年中無休 |
| 入館料 |
: 大人500円 |
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